Seigorosan






清五郎さん, 2015

Seigoro-san, 2015


Details
Materials:FRP
Size:210×185×400 (cm)
Production cooperation:FES
Support:Taneo Kato

Group shows:Water and Land Art Festival Niigata 2015, 2018
Solo shows:Seigoro-san – WHERE HAVE YOU GONE?, 2017
Photos 01-05:James A. Holland
Photos 06-08:Yukihiro Yoshihara




その昔、1640年頃、溝口秀勝の入封後に加賀から八人の若衆が新田開発のために越後へと繰り出した。若衆は現在の新潟市鳥屋野潟近辺の開拓に尽力したが、その中の一人、清五郎は病に倒れ志半ばで亡くなった。仲間たちは清五郎の死を悼み、開拓されたその土地に「清五郎」の名をつけた。 清五郎潟と新田開発の史実。ここから着想した新たな人物「お六」の物語を創作し、その姿を清五郎潟の入江に表した。

「新潟の地に住むお六という女性には、清五郎という想い人がいた。しかしある日突然、清五郎が姿を消してしまう。どこを探してもいない。夜な夜なあたりを探し回り、さまよい歩くお六。よもや潟にでも落ちてしまったのではないか。ついには潟の中までをも探し出す。恐る恐る覗いた潟の中。そこには予期せぬ新しい風景が広がっていた。驚いたお六は明くる日もまた同じ場所を訪れる。潟の中に首を伸ばし、清五郎の名を呼びながら彼の姿を探し求めるも、いつしか彼への思いは陰り、かすみ、新しく広がった潟の中の異世界に心を奪われていった…」